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『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』(れんごうかんたいしれいちょうかん やまもといそろく -たいへいようせんそうななじゅうねんめのしんじつ-)は、2011年(平成23年)12月23日に公開された日本映画。 == 概要 == 半藤一利の監修による。聯合艦隊司令長官・山本五十六元帥の実像を映画化したとする戦争映画。文芸作品である。監督は成島出。主演は役所広司。 全国308スクリーンで公開され、2011年12月24・25日の初日2日間で興収1億5078万7300円、動員12万4972人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった〔『ミッション:インポッシブル』がクリスマスのランキングを制しV2!『けいおん!』は興収10億円突破! シネマトゥデイ 2011年12月27日〕。 2012年9月、日本公開から半年以上が経っているにも関わらず第36回モントリオール世界映画祭に特別招待され、25日と26日の2日間、ワールド・グレイツ部門で正式上映された。 半藤の監修の元、艦の食器に至るまで時代考証については正確さに徹した。他の山本を扱った作品では扱われなかった山本が水饅頭や汁粉が好物だったエピソードを挿入するなど山本の個人的なパーソナリティや人間味を描き出す工夫がなされている。 戦闘機同士のドックファイト、軍艦の艦隊運動、空襲の実像について、長年、航空機や艦船の膨大な資料を研究、再現映像を制作して来た栃林秀氏がプレビズスーパーバイザーを務めた成果もあり、CGによって可能になった高い再現性が際立っている。 これまで、特撮や資料の限界もあって、ともすれば歴史考証より演出重視に傾き、戦争の実像とは大きくかけ離れた映像にならざるを得なかった日本映画とは、趣の異なる映画となった。 飛行士の感じる遠心力と重力加速度、反して重々しい艦隊の行動、海戦を描くに際し、何度も全体の映像を描き、何事も無かった状態から、ほんの数分で全域が火の海に変わってしまう経過をかなり正確かつ克明に示すなど、より実像に近い姿を、臨場感を以て伝える映像になっている。 これらにより、それまでの常識では考えられない速度で進む事態や、何の予感も無く一瞬で全てが失われる現代戦、特に航空戦の実像とその恐ろしさや、それに晒される人々の驚きが、より切迫して感じられる映像となった。 結果として、観客は、予想もしない急激な時代の変化に、各々の考え方や立場で次第に直面していく人々の姿を、より正確に身近に感じる事が可能となっている。 この事は、当時の人々が山本五十六と言う先覚者に向けていた目線を、観客が感じる事の一助となっている。 ※再現性の高い映像には、旧来の特撮戦争映画の演出に馴染んだ層からの批判もある(後述)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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